scratch the surface
“scratch the surface” は、「表面的に扱う」「ほんの一部にしか触れない」 という意味の表現です。
直訳すると「表面をひっかく」という意味ですが、実際には「物事の深い部分には到達せず、まだ浅い理解・取り組みにとどまっている」というニュアンスで使われます。
- We’ve only scratched the surface of what AI can do.
(私たちはAIができることのほんの一部しか理解していない。) - This article just scratches the surface of the issue.
(この記事は、その問題を表面的にしか扱っていない。) - I studied Spanish for a year, but I feel like I only scratched the surface.
(1年間スペイン語を勉強したが、まだ表面的な理解しかできていない気がする。)
深く掘り下げる前の段階を表すときに使える便利なフレーズです!
sexy answer
エピソードの会話ではIt doesn’t need to be a sexy answer.と使われています。
この場合の “sexy” は、直訳の「セクシーな」ではなく、「魅力的な」「派手な」「注目を集めるような」 という意味になります。つまり、”It doesn’t need to be a sexy answer.” は、「派手な答えである必要はない」「目を引くようなすごい答えじゃなくていい」という意味になります。
- That’s not a sexy solution, but it works.(派手な解決策ではないが、機能する。)
- Data analysis isn’t sexy, but it’s important.(データ分析は派手ではないが重要だ。)
このように、特にビジネスやテクノロジーの分野で、「見栄えが良くて注目されやすい」ものを指すときに “sexy” を使うことがあります。
小泉議員が環境大臣のときに「気候変動の取り組みは、セクシーであるべきだ。」と言って話題になっていたのを思い出しますね。
slip one’s mind
「slip one’s mind」は英語のイディオムで、直訳すると「誰かの心から滑り落ちる」ですが、意味としては:「うっかり忘れる」「ど忘れする」という感じです。
- I was supposed to call her, but it completely slipped my mind.
→ 彼女に電話するはずだったけど、すっかり忘れてた。 - Sorry I didn’t reply to your message—it just slipped my mind.
→ メッセージ返すの忘れててごめん、つい忘れちゃったんだ。
ちょっとした「うっかり」や「軽い忘れ」を表現するときにピッタリの表現です。
smart hack
It’s such a smart hack.で「それはすごく賢い裏技だね。」となります。
- 「hack」 は「ライフハック」や「裏技」という意味で、便利な工夫や効率的な方法を指します。
- 仕事、勉強、日常生活のコツなどに使われます。
Using keyboard shortcuts is such a smart hack.
(キーボードショートカットを使うのはすごく賢い裏技だ。)
snappier , zippier
会話では、“But we like prepped for, it feels a little snappier, a little zippier.”となっています。
「でも、準備してきたから、ちょっとキビキビしてるし、ちょっと軽快な感じがする。」という意味です。
- 「snappier」 = 「キビキビした」「より洗練された」
- 「zippier」 = 「軽快な」「活気がある」
After rehearsing a few times, the presentation feels a little snappier and a little zippier.
(何度かリハーサルしたから、プレゼンがちょっとキビキビして軽快になった。)
Something is lost, but something is gained.
“Something is lost, but something is gained.”→ 「失うものもあれば、得るものもある。」
このフレーズは、何かを失っても別の何かを得られるという バランスの取れた視点 を表すときに使われます。
- When you move to a new city, something is lost, but something is gained.
(新しい街に引っ越すと、失うものもあれば得るものもある。) - As technology advances, something is lost, but something is gained.
(技術が進歩するにつれて、失われるものもあれば得られるものもある。)
シンプルだけど深い意味を持つ表現なので、覚えておくと便利です!
spin (have to sort of spin it to make sure…)
「(都合のいいように)ちょっと言い換えないといけない」「うまく話を作らないといけない」
“spin”は「回す」という意味ですが、ビジネスやメディアでは「物事を都合よく表現する」「ポジティブに伝える」という意味で使われます。
We have to sort of spin it to make sure the news sounds positive.
(このニュースがポジティブに聞こえるように、ちょっとうまく表現しないといけない。)
spin (everyone is going to have their own spin.)
“Everyone is going to have their own spin.” の意味は、
「誰もが自分なりの解釈(やり方)を持つだろう。」
「みんなそれぞれ独自の視点(アレンジ)を加えるものだ。」という意味です。
- have their own spin → 「自分なりの解釈をする」「独自のアレンジを加える」
- spin には「回転」という意味のほかに、「独自の見方・解釈」というニュアンスがあります。
例えば、同じ話題について話しても、人によって意見や解釈が異なることを指す場合や、誰かが既存のものをアレンジして独自のスタイルを作ることを表す場合に使えます。
例文:
- Different chefs will have their own spin on this classic dish.
(シェフによって、この定番料理にそれぞれのアレンジが加わるだろう。) - Everyone is going to have their own spin on what really happened.
(何が本当に起こったのかについて、みんなそれぞれ違う解釈を持つだろう。)
starting over…
“Starting over…” は 「最初からやり直す」 という意味です。
- 仕事やプロジェクトを最初からやり直すとき
- I made too many mistakes, so I’m starting over.
(ミスが多すぎたので、最初からやり直している。)
- I made too many mistakes, so I’m starting over.
- 人生のリスタートを意味するとき
- After the divorce, she decided to move to a new city and start over.
(離婚後、彼女は新しい街に引っ越して人生をやり直すことにした。)
- After the divorce, she decided to move to a new city and start over.
- 会話や説明をやり直すとき
- Sorry, I lost my train of thought. Let me start over.
(ごめん、話がまとまらなくなった。最初から言い直すね。)
- Sorry, I lost my train of thought. Let me start over.
ということで、この表現は 物事をゼロからやり直すとき に使われます。
stick with
「stick with ~」は「~を続ける」「~を使い続ける」という意味です。
I tried different study methods, but I think I’ll stick with flashcards.
(いろいろな勉強法を試したけど、フラッシュカードを使い続けようと思う。)
sales pitch
sales pitch とは、「売り込みのための短いプレゼンテーション」「商品やサービスを買ってもらうためのセールストーク」のことです。つまり、商品・サービス・アイデアなどを魅力的に紹介して、相手をその気にさせるための話を指します。
make a sales pitch / deliver a sales pitch / a convincing sales pitch / a hard sales pitchのような形で使います。また”elevator pitch“で「短時間で自分のアイデアを売り込むこと」という意味でよく使われます。
会話例:
A:Before we move forward, has everyone reviewed the proposal from TechNova?(先に進む前に、みんなTechNova社からの提案に目を通しましたか?)
B:Yes, I did. Honestly, it felt more like a sales pitch than a detailed solution.(はい、確認しました。正直なところ、具体的な解決策というより、単なる売り込みみたいに感じました。)
A:I agree. They highlighted a lot of benefits, but didn’t address our specific concerns.(私も同感です。メリットはたくさん強調していましたが、こちらの具体的な懸念には答えていませんでしたね。)
stay in one’s lane
All Ears English番組中でも説明していますが、これはあまり使わないほうが良い表現のようです。
stay in your lane” は、直訳すると「自分の車線にいろ」という意味ですが、比喩的に使われることが多く、 意味としては「出しゃばるな」「自分の立場(専門・役割)をわきまえろ」「余計なことに首を突っ込むな」という意味で使われます。
カジュアルな会話やSNSでよく使われる一方で、少しきつめ・攻撃的な印象を与えるので、ビジネスなどフォーマルな場では避けたほうが良い表現。
- You’re not a lawyer, so stay in your lane. (君は弁護士じゃないんだから、口出しするな。)
- I was just giving some advice, and she told me to stay in my lane. (アドバイスしただけなのに、彼女に「出しゃばるな」って言われたよ。)
他の丁寧な表現:
- Let’s focus on our respective areas of responsibility.(それぞれの担当分野に集中しましょう。)
- I think it’s best if we each stick to our roles. (それぞれの役割を守るのが最善だと思います。)
- This may be better handled by [team/department/person].(これは[部署・担当者]が対応したほうがよいかもしれません。)
- Perhaps we should leave that to the [appropriate party/person]. (それは適切な担当者に任せた方がよいかもしれませんね。)