Business English from All Ears English – episode403から確認したフレーズ
Slip one’s mind
「slip one’s mind」は英語のイディオムで、直訳すると「誰かの心から滑り落ちる」ですが、意味としては:「うっかり忘れる」「ど忘れする」という感じです。
- I was supposed to call her, but it completely slipped my mind.
→ 彼女に電話するはずだったけど、すっかり忘れてた。 - Sorry I didn’t reply to your message—it just slipped my mind.
→ メッセージ返すの忘れててごめん、つい忘れちゃったんだ。
ちょっとした「うっかり」や「軽い忘れ」を表現するときにピッタリの表現です。
bear in mind
bear in mindは「心に留めておく」「覚えておく」といった意味です。
keep in mind と同じ意味ですが、bear in mind のほうがよりフォーマルなニュアンスがあります。
ニュアンスの違い
bear in mindは、よりフォーマル、もしくは慎重なトーン。注意深く考慮してね、という感じ。書き言葉やビジネス、説明的な場面でよく使われます。
Bear in mind that this process may take several weeks.
→ このプロセスには数週間かかることを念頭に置いてください。
keep in mindは、より口語的、カジュアル。「忘れないでね!」という軽めのトーン。
Keep in mind, she just started this job.
→ 覚えておいてね、彼女はこの仕事を始めたばかりだよ。
flesh out
flesh outは直訳すると「肉(flesh)をつける」ですが、比喩的な意味で、アイデアや計画に詳細を加えて、もっと具体的にすること。「肉付けする」「具体化する」という感じです。
- We need to flesh out the proposal before the meeting.
→ 会議の前に提案書を具体化する必要があるね。 - That’s a good idea! Let’s flesh it out a bit more.
→ それ、いいアイデアだね!もうちょっと肉付けしよう。
ちなみにfresh outと似ていますが、全く違う意味になるので間違えないようにしましょう。これは「〜を切らしたところ」「ちょうど在庫がなくなった」というカジュアルな言い回しとして使われます。
tone deaf
tone deafは、本来は「音感がない」という意味(音痴)。でも比喩的に使うと、「空気が読めない」「状況や感情の機微を理解してない」という意味です。
エピソードの会話では、“A little more tone deaf, a little more like pounding you with information”と使われています。「ちょっと空気読めてない感じで、ちょっと情報をドカドカ押しつけてくる感じ」という意味になります。poundはドンドン叩く、強く何かを繰り返すイメージなので、「情報を一方的にガンガン浴びせてくる」というニュアンスのフレーズになります。
他にも、例えば、”The first version of the app was a little more tone deaf, a little more like pounding you with information.”と言うと、「 最初のアプリのバージョンは、ちょっと空気読めてない感じで、情報をただドカドカ浴びせてくる感じだったね。」といった意味になります。