NHKのラジオ英語講座は大変コスパに優れた番組で、私も英語学習に活用しています。ただ、やはりラジオなのでどうしても受け身な受講になりがちです。聞いただけで、なんとなく「やった」気になってしまうことも多いのではないでしょうか。そこで、Chat GPTに講師の代わりをしてもらい、いろいろ質問して理解を深める学習法を紹介します。
事前準備としては、テキストのスキットをスマホで写真に撮り、それをChat GPTにアップロード。「会話のテキストを抜き出して」とお願いすれば、スキットのみ表示されて、内容について、いろいろ質問に答えてくれます。また、抜き出したテキストを長押しして、”音声で読み上げる”を押せば、何度でも好きなだけリスニングができます。
今回は2024年度のラジオビジネス英語、Lesson1を例にして紹介します。(もちろんスキット全文は掲載できないので、引用のみとします。)
Lesson1はシリコンバレーのFirst Impressionについての会話ですね。ここではYunaがシリコンバレーの印象について語る場面から、次のフレーズについて見ていきたいと思います。
My impression is that it’s more of a suburban town than a futuristic city.
“…it’s more of a suburban…” のところ。自分だと、”My impression is that it’s more like…”と言ってしまうかなと思うのですが、of とlikeでどんな違いがあるんでしょうか?
Chat GPT: 「My impression is that it’s more like a suburban town than a futuristic city」という表現も非常に自然で、問題なく使えます。「of」の代わりに「like」を使うことで、少しカジュアルで親しみやすいトーンになります。
違いを少し説明すると:
- “more of”: こちらは少しフォーマルなニュアンスがあり、「まさに○○に近い」というニュアンスを強調しています。具体的には、「本質的に」という意味合いが含まれていることが多いです。
- 例: It’s more of a suggestion than a requirement.(それは提案に近い、義務ではない。)
- “more like”: こちらはカジュアルな表現で、「○○のようだ」「○○に似ている」といった意味を持ちます。日常会話ではよく使われます。
- 例: It feels more like a park than a city.(それは都市というより公園のように感じる。)
今回の文脈では、両方とも意味はほぼ同じですが、“more like” の方が少し柔らかく、親しみやすい印象を与えるかもしれません。文全体のトーンや、話す相手によって使い分けると良いでしょう。
なるほど。”more of” のほうが少しフォーマルなんですね。
次に気になったフレーズは、こちらです。↓ こんなフレーズがサラッと言えたらカッコいいですね~。
There’s a resort-like ambience to the place, with abundant greenery and offices scattered around.
abundant greeneryという表現について説明してください。
Chat GPT: 「greenery」は「緑のある風景」や「自然の植物」を指す言葉で、公園や庭、自然の中にある木々や草花を表現する際に使われます。この表現は「自然の美しさ」や「豊かな植物」を表すため、景色の描写に非常に適しています。「abundant greenery」という表現は、よりフォーマルで詩的な印象を与え、自然の豊かさを強調するニュアンスがあります。カジュアルに表現したい場合は、「a lot of greenery」(たくさんの緑がある)も十分自然で意味が通じます。
ちなみにgreeneryのかわりにgreensとかって使えますか?
Chat GPT: 「greens」は通常、食べ物としての「野菜」、特に葉物野菜(ほうれん草やレタスなど)を指すことが多いです。そのため、「a lot of greens」と言うと、「たくさんの野菜」という意味に捉えられることがあります。したがって自然の景色や植物を指す場合には使われません。
…offices scattered aroundは、…offices spreading aroundに言い換えることはできますか?
Chat GPT: 「spreading around」はニュアンスが少し異なるので、文脈によっては不自然に感じられることがあります。
違い
- Scattered around: 「散らばっている」「点在している」という意味で、ランダムに配置されている感じを強調しています。例えば、オフィスや建物が広い範囲に「まばらに」存在しているイメージです。
- 例: The buildings are scattered around the area.(建物がそのエリアに散らばっている。)
- Spreading around: 「広がっている」「拡散している」という意味で、何かがある地点から徐々に広がっていくイメージを伝えます。時間的・空間的に広がることを表現する場合に使われることが多いです。
- 例: The rumor is spreading around the office.(その噂がオフィス内に広がっている。)
今回の文脈(「オフィスが点在している」ような状況)では、“scattered around” の方がより適切です。「spreading around」だと、オフィス(自体)がある地点からどんどん広がっていっているようなイメージになり違和感があります。
今回の会話には、”It’s about the same size as Shikoku.”や”That’s similar to Osaka City in Japan.”など何かを比較したうえで、同じくらいの(サイズ・人口)という表現が出てきますが、ほかに類似表現を教えてください。
Chat GPT:
comparable to ~
- 「~に匹敵する」「~と同程度」という意味で、ややフォーマルですがよく使われます。
- 例: The size of this city is comparable to New York.(この都市のサイズはニューヨークに匹敵します。)
on par with ~
- 「~と同等」という意味で、特に規模や水準についての比較で使われます。
- 例: The population here is on par with Osaka.(ここの人口は大阪と同等です。)
similar in size to ~
- 「~とサイズが似ている」というシンプルな表現です。
- 例: This region is similar in size to Shikoku.(この地域は四国とサイズが似ています。)
roughly equivalent to ~
- 「ほぼ同じくらい」というニュアンスを含む表現です。
- 例: The city’s population is roughly equivalent to that of Fukuoka.(この都市の人口は福岡とほぼ同じです。)
roughly the same as ~
- 「だいたい~と同じ」という少しカジュアルな表現です。
- 例: The area is roughly the same as the size of Hokkaido.(このエリアは北海道のサイズとだいたい同じです。)
as large as ~
- 「~と同じくらい大きい」という意味で、サイズや規模を比較する際に使います。
- 例: The region is as large as Shikoku.(この地域は四国と同じくらいの大きさです。)
equivalent in size/population to ~
- 「~と同じサイズ/人口」というフォーマルな表現です。
- 例: The city is equivalent in population to Osaka.(その都市は大阪と人口が同じです。)
これらの表現を使うことで、比較対象を強調しながら「同じくらいだ」という意味を伝えることができます。
たくさん類似表現がありますね。でもスキットで使われている”about the same size as”や”similar to” がシンプルで使いやすいですね!
では、今回のように街の第一印象についての会話をAIに作ってもらいましょう。
ビジネスで初めて東京に来た人とのカジュアル会話文です。内容は東京の印象について。
あなた: “So, how do you like Tokyo so far?”
(ところで、今のところ東京はどうですか?)
ビジター: “It’s amazing! I didn’t expect the city to be this huge and so organized at the same time.”
(すごいですね!都市がこんなに大きくて、同時にこんなに整理されているとは思いませんでした。)
あなた: “Yeah, Tokyo is massive, but the transportation system makes it pretty easy to get around, right?”
(そうですよね。東京は大きいですが、交通システムのおかげで移動がかなり楽ですよね?)
ビジター: “Definitely! The trains are so efficient. I’ve never seen anything like it. Back home, it’s not this punctual.”
(確かに!電車がとても効率的です。こんなものは見たことがありません。自分の国では、ここまで時間通りにはいかないです。)
あなた: “That’s one of the things people notice the most. You can almost set your watch by the trains here.”
(それが、多くの人が一番気づく点なんです。ここでは、電車に合わせて時計を調整できるくらいです。)
ビジター: “Exactly! And the mix of modern and traditional here is fascinating. One minute, I’m in a super modern area like Shibuya, and the next, I’m at a temple in Asakusa.”
(その通りです!それに、ここでは現代的なものと伝統的なものが混在しているのが魅力的ですね。さっきまで渋谷のような超現代的な場所にいたかと思えば、次の瞬間には浅草の寺にいます。)
あなた: “That’s Tokyo for you. It’s full of surprises. Have you had a chance to try some local food yet?”
(それが東京なんですよ。驚きがいっぱいです。もう地元の食べ物を試してみましたか?)
ビジター: “Yes, I tried sushi, and it was fantastic! I’m hoping to try ramen next.”
(はい、寿司を食べましたが、素晴らしかったです!次はラーメンを試してみたいと思っています。)
あなた: “Great choice! There are so many amazing ramen shops here. Let me know if you need recommendations.”
(いいですね!ここには素晴らしいラーメン屋がたくさんありますよ。おすすめが必要なら教えてくださいね。)
ビジター: “I’ll take you up on that!”
(それはお願いしちゃいますね!)
ビジター: “By the way, do you live near the city?”
(ところで、都市の近くに住んでいるんですか?)
あなた: “Yeah, I live just outside the city center. It’s nice to have a balance—Tokyo is exciting, but it’s also good to escape the hustle sometimes.”
(はい、私は都市の中心から少し外れたところに住んでいます。バランスが取れていていいですね。東京は刺激的ですが、時々その喧騒から離れるのもいいです。)
ビジター: “I can imagine. The energy here is incredible, but I can see how it might be overwhelming after a while.”
(わかりますよ。ここは活気に満ちていて素晴らしいですが、しばらくすると圧倒されるかもしれませんね。)
あなた: “Exactly. But once you get used to it, you’ll love it. There’s always something new to discover in Tokyo.”
(その通りです。でも、慣れたら絶対に好きになりますよ。東京には常に新しい発見があります。)
ビジター: “I’m looking forward to exploring more. Thanks for the tips!”
(もっと探索するのが楽しみです。アドバイスありがとう!)
と、こんな感じでChat GPTを講師代わりに、NHKの外国語ラジオ講座を利用するのもいいのではないでしょうか?